フィックスターズSC16報告会のお知らせ(論文等を公開しました)

2016年12月7日

みなさま、こんにちは!

前回の記事でもお伝えした通り、先月アメリカのソルトレイクシティで開催された世界最大規模のHPCシステムに関するカンファレンスSC16のワークショップ“IA3 2016 Sixth Workshop on Irregular Applications: Architectures and Algorithms”に、理化学研究所様と論文を投稿し、発表してきました!

前回は発表前だったのでタイトルや概要ぐらいしか紹介できなかったのですが、参加後に諸々の手続きも終わり、論文などを公開いたしましたのでお知らせしたいと思います。

タイトル
Implementation and evaluation of data-compression algorithms for irregular-grid iterative methods on the PEZY-SC processor
著者
Naoki Yoshifuji*, Ryo Sakamoto*, Keigo Nitadori and Jun Makino
*がフィックスターズのメンバーです
内容
大規模線形一次方程式を解くベンチマークであるHPCGを、PEZY-SC(※)に移植・高速化し、理論性能に近い性能を得ることができました。また、そこから更に、疎行列・ベクトル積に行列データの圧縮を取り入れることで約3倍の高速化を実現しました。この成果は、現実の(特にCAE関連などの)アプリケーションを現代の高性能計算(HPC)システムで高速化するための手法として期待されます。
PEZY-SCは、日本のPEZY Computing社が開発したプロセッサーで、このプロセッサーを搭載したスパコンShoubuが、世界ランキングGreen500で2015年6月から3期連続で1位を獲得していたことで有名です。
Full paper
https://arxiv.org/abs/1612.00530
workshop提出版paper
http://conferences.computer.org/ia3/2016/papers/3867a058.pdf (DOI: 10.1109/IA3.2016.015)
発表資料
https://fixstars.github.io/sc16workshop/presentation/

また、今回の公開に合わせて、SC16報告会を12月19日(月)19時から開催します!

内容は以下を予定しています(あとで変更されるかもしれません。最新情報は後述の参加登録ページをご覧ください)

  1. 今回の論文の内容解説(発表時と同じ内容を英語でお送りしますが、参加者のみなさんの希望があれば少し日本語での解説もしたいと思います)
  2. 発表のときには説明できなかったもうちょっと細かい話(主にSpMVの理論性能のあたり)
  3. 今期のHPCGの結果についてのBoFで聞いたことなど
  4. 今後の展望
  5. 質疑応答・議論

今回は社外の方(弊社に興味のある学生さん含む)でもご参加いただける会となります。

参加登録はconnpassで受け付けていますので、みなさまお誘い合わせの上お気軽にご参加ください。

多くの方のご参加をお待ちしています!

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YOSHIFUJI Naoki

yoshifujiです。計算力学的なプログラムを高速化することが得意です。プログラミング自体はチョットダケワカリマス。 Twitter: https://twitter.com/LWisteria

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